わたしの感情の歴史
心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます
冬を待つ雪
うつむいた視線の雪
まだ冬は下りてきていない
それからぼくは日高の峰へと歩いてゆく
雪の草原が白樺の木のしたで空を映している
雨は根雪のしたに降りつづける
夏の日の高原から風が下りてくる
死んだはずの男はまだ生きている
夏服を着たままで
それからぼくは雪煙舞う農道を走っている
生活が雪を追いかけている
突然に生まれたぼくは
いま日差しが明るい部屋に佇んでいる
そして冬を待っている
窓の外には春までとけない雪が道を覆っている
気が付けばまた歩いていた
うつむいた視線に
まだ冬は下りてこない
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