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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

旅に出ます 


今年ももうすぐ旅に出ます。もちろん自転車の旅です。

上信越高原を目指して走ります、細かいプランなどは考えておりません。
気ままに走るのが自転車旅の良い点だと思いますので。

わたしの仕事は夏場がシーズンオフになるのですが、仕事が暇になってくると、
忙しい時には考えなかったこと、忘れていたことなどが少しずつ頭のなかに浮んで
きて、それはやがて思考の大部分を占めるようになります。

これが自我と呼ばれているものでしょうか。

人間は常に悩みを持つように宿命付けられている生き物なのでしょうか。仕事の
悩みが消えればプライベートの悩み、それも消えれば忘れてしまったはずの思い出
したくない記憶が浮かび上がってくる。

でもそれは宿命ではなくて、自我の抵抗なのだと思います。自我は捨てられることを
嫌がって、必死で「わたし」にしがみついているのだと。

自我はわたしそのものではなくとも、わたしが作り上げたもの。わたしとともに今まで
生きてきたもの。良くも悪しくも、誰よりも長く付き合っている友達です。

ボードレール「悪の華」の冒頭の詩「読者へ」はボードレールの自我との対話、もしくは
自我の叫びなのかもしれない、と今ふと思いました。

そんな自我に執着するのではなく、友達として一定の距離を保ちながら仲良く付き合って
いけたら、わたしの人生も少しずつ楽しくなってゆくのではないか。

そんなわたしになりたくて旅をするのかもしれません。

いつまでも未成熟な人間のまま。

偽善の読者よ!わが同胞!兄弟よ!!




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Posted on 2015/06/25 Thu. 06:56 [edit]

category: ひとりごと

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25

日曜日の路地にて 


カーテンが閉まった店屋の少しだけ開いた戸

普段着の女性が自転車で急ぐその道のさき

小さなトンネルのうえに走る高架線 電車の気配はない

立ち止まってレール越しに空をながめる

穏やかなひかり 静かな朝のはじまり

少しだけ開いたドアから母親の声と

はしゃいでいる子どもの声が漏れ聞こえる


狭い路地を縁取る縁石の陰に潜んでいる

それぞれの顔 それぞれの声

開かれては閉まるドア  

その喧騒のなかで生まれる音と風

わたしがいま自転車で走っている道のさき

静かに休んでいる音と声を視る

わたしとともに通り過ぎてゆく時間・・・


たどり着いた公園の芝生のうえ

風にゆれている小さな花

捨てられたゴミ

羽根を休めている鳩の群れ

何かを待っている

雲の間に顔を出す日

近づいてくる 音と声





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Posted on 2015/06/22 Mon. 22:24 [edit]

category: 詩的つぶやき

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22

和霊公園の朝 


石段に降る雨

空を遮る銀杏の枝葉

下りてゆくわたし

時間が弾んで転がってゆく

開かれた門の扉

風が吹きこんでくる世界に

人間が歩いている

川が流れている

子どもたちが遊ぶ広場に

日が差しはじめる



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Posted on 2015/06/17 Wed. 21:38 [edit]

category: 詩的つぶやき

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17

ゆれる一片の草あり 


わたしのなかにゆれる一片の草あり

朝日が差す庭の片隅に ゆれる一片の草あり

昨日の雨の雫が落ちて水の溜まりができる

その水のなかに輝く光の粒粒


石の思い出

夕陽のいろ

茂る緑の回廊


わたしのなかに言い知れぬ風が吹く

留まった時はなにを刻むか

留まった視線はなにを映すか


わたしのなかに聞こえる一篇の歌

研ぎ澄まされた針の糸

石壁のつめたい感触


戻れない日の足音

雲の間に見える青空

日が差した木の創


わたしのなかにゆれる一片の草あり

畳の上に乾いて死んだ

今日の肉体






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Posted on 2015/06/15 Mon. 12:30 [edit]

category: 未分類

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15

沈下橋 


過ぎた日の声がする

懐かしいオルガンの音がする

あの橋を最後に渡ったのはいつだったか

緑に囲まれた小道を歌いながら駆けていったあの日

あの頃の声がいま橋を渡ってゆく

対岸の木々のざわめきと

逆巻く水の音と

坂を下りてくる風

家路へとつづく足跡は消えて

されど足音はあの頃のまま

雨上がりの空に響いている




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Posted on 2015/06/12 Fri. 21:54 [edit]

category: 詩的つぶやき

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12

怯える勿れ 


ぼくたちは怯えている

いつも怯えている

ほんとうに素晴らしいものを

いつも見過ごしてしまうから


すばらしい詩の一節

勇気ある少年の叫び

稜線に浮ぶ白い雲

木漏れ日が降る道


怯えているから見えない

「ほんとうに大事なものは目に見えない」

今日も朝から忙しかった

珈琲を飲む暇さえなくて

車のエンジンをかける


走っている道すがら

盲目の青年に出会う

青年の背中を通り過ぎる

わたしがわたしを通り過ぎる

声がする・・・


怯える勿れ

わたしは何者でもない

何者でもないわたしは

傷つくこともない





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Posted on 2015/06/08 Mon. 22:33 [edit]

category: 詩的つぶやき

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08

朝の公園 


木々の葉が光っては翳る

朝の公園

空に飛行機が鳴っている

また木々の葉が光って翳る

石のベンチ

止まっている時間

見上げる山の稜線と青い空と白い雲

木漏れ日が降っては止む

石碑の前

現れては消える部屋

緑の回廊

止まっている肉体

過ぎし時の吸殻

歩いている親子

また鳴りはじめる空




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Posted on 2015/06/07 Sun. 21:51 [edit]

category: 詩的つぶやき

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07

わたしという個体 


ふと何かに囁かれたように頭を上げると

山や田んぼや川岸の緑に囲まれて

小さな「わたし」という生物がいる

ことに気がついた


その生物はたしかにわたしらしいのだが

わたしという感覚がいまは消えていて

ただ一面に広がる木々の葉や草の緑のなかに

ぽつんと立っている無機質な個体として


たしかにわたしは此処にいるのに

生きている気がしないのは何故だろう

わたしは今日もいつものように自転車に乗って

この石橋のうえに来た


此処に来るまでの間に

どれだけの時間がこの川を流れていったか

どれだけの人がこの橋を渡っていったか

わたしは知らない


わたしが生まれてからいままでの悲しみや

笑顔や歌を誰も知らないように

わたしはわたしのことさえもすべて忘れてしまって

いまこの橋のうえに立っている


風が頬に触れて流れてゆくのを感じる

せせらぎが足元に響くのを感じる

石の欄干の冷たい感触

いまだ目は何も見ることは出来ず


わたしは石橋と同化してゆく体をふるわせる

傍らにある自転車に手をかける

風が吹く方角へとゆっくりと漕ぎだす

わたしが動きはじめる




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Posted on 2015/06/04 Thu. 22:23 [edit]

category: 詩的つぶやき

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明るい朝の境内 


明るい朝の境内を眺めながら

心に浮べるさまざまなこと

昨日今日ずっと昔知らない先のこと

心地よい風が吹いて草草がゆれる

その砂の下に埋もれている草草の死骸

やがて思い出される記憶の予感に木々の葉がざわめく

季節とともに滅びてゆくもの

それを赦されないもの

永遠が歩くのをやめてしばらく佇んでいる

そんな朝に出会った今日

昨日の疲れを残した足がふるえている



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Posted on 2015/06/02 Tue. 22:14 [edit]

category: 詩的つぶやき

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