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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

テラス 


テラスに吹く風

午後の止まった時間

昨日の雨の滴が屋根から落ちる


わたしが求めているものは

ほんの小さな光なのだ

その小さき光のために

怖れ震えて生きてきたのだ


止まっている時間

風が凪いだテラスにぶら下がるハンガー

聞こえる波の音

幼い日の足音


テラスのガラス越しに見つめる庭

枯れて倒れた草の骸は

止まっている時間のなかで硬化する

進んでゆく

悲しみと安堵のジレンマの道を

時間のなかの時間が

進んでゆく

腐敗する肉体のように


あの夏の日の思い出

遠くから見つめていたテラス

腐敗する命の庭から

わたしが見つめていた



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Posted on 2015/02/16 Mon. 22:15 [edit]

category: 詩的つぶやき

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16

パラレルワールド 


朝 新しいページの部屋で食事をする

窓を開けると吹き込んでくる風がまた新しいページをめくる

明るい日差しの幻のなかで

人が死ぬ 人が泣く 人が祈る

今 がすさまじい速さでページをめくる

そのめくられるページの残像に

死にきれずに蹲っているわたしの肉体が

永久凍土の時間のなかでぼんやりと浮かんでくる

パンを齧る

流れる時間の血脈が砕かれる

夥しい血が 夥しい世界の更に夥しい高速でめくられるページに吸い込まれてゆく

部屋は何も変わっていないよう

引き裂かれた壁の内側

浸食する光と陰のイメージ

自慰のかけらが天井の隅に張り付いている

玄関の土間に残された足跡

開け放つドアの向こうに

いつかの草原を見る



Posted on 2015/02/07 Sat. 22:27 [edit]

category: 詩的つぶやき

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07

時おり囁きたくなるんだ 


時おり囁きたくなるんだ あの時の風に聞いた声を

わたしがわたしであるわたしの証明として

ある記憶の手形として

脈絡のないことばの血の流れとして

そうわたしは人間なのだから

立っているのだ 


風が吹く公園に報せが届いた

風が吹き溜まる石のベンチの陰に

死んだ母の声が響いた

悲しいほどにわたしも わたしを悲しむわたしも

悲しいほどに人間だ


だから夢を見る

草原の夢が見たい

どこまでもどこまでも駆けてゆけるような

苦しい永遠の幻に

音も光も吸い込まれてゆく・・・

暗闇 -----



Posted on 2015/02/05 Thu. 22:22 [edit]

category: 詩的つぶやき

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