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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

旅に出ます 


旅に出ます

近頃は下手な詩しか書けなくなりました

孤独はいつも草の陰の下で

ガラス越しにわたしを見つめています

誰もいなくなった家の庭にも

夏草は伸びて虫は鳴くでしょう

わたしは何者でしょうか

孤独を夏草の下に置き去りにして

旅立つわたしは・・・

肉体が肉体を運んで

記憶は時間を遡りつつふと 木の下で見つめている

風が吹く草と陰をゆらして

日が沈む喉の奥に

声が声と繋がる日に憧れている

波の汀に立つ自転車が

遠い島を見つめている



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Posted on 2014/06/28 Sat. 23:52 [edit]

category: 詩的つぶやき

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28

風が吹いている 


忘れたい記憶は 忘れることはできない

楽しい記憶は時に真昼の日差しのなかに映される

そして詩は忘れたい記憶の声に呼び戻されてまた

紙面の海に漂いはじめる


開いた手のひらのうえ

昨日の太陽が浮かんでいる

母の顔 あなたの顔 言葉が映し出す真昼の記憶なかに

滑り落ちて死んだ声


なぜに悲しみは悲しみを欲するのか

涙は雨のなかにまた あの悲しい言葉を探そうとするのか

傾いてゆく日に見た詩人の背中


詩はトンネルの向こうに

死の美しい野原を見せる

振り返る悲しい顔のまま 辛辣な光が笑みの幻想を見せる


いつか通り過ぎてゆく列車のなかに

わたしの顔が見えるだろうか


振り返り振り返りまた 振り返るあの道を

風が吹いている



Posted on 2014/06/28 Sat. 00:06 [edit]

category: 詩的つぶやき

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28

問い 


時間は進んでゆく

何もかも置き去りにして

あの日の屈辱も快楽も

すべてはトンネルの向こうに見えなくなる

海の向こうから便りが届く

「お元気ですか」と問いかける声

俯いてしばらくは答えない

やがて日が暮れるまで待つ

顔が見えなくなるまで

暗闇のなかで月の光を拾った涙の跡

答えられるならば、問うこともない

問わなければ、答えることもない

風が吹く今日もあの日と同じ風が吹く

海の向こうではまだ雨が降っているという

見つめる稜線に雲が流れてゆく

冷たい風があの日の記憶を運んでくる

俯いてわたしはいくつもの問いをやり過ごす

生きているから生きている

ゆえに

問いは問いのまま

答えは答えのまま

それでもまた

「お元気ですか」と

問わずにはいられない

生きているゆえに



Posted on 2014/06/06 Fri. 00:19 [edit]

category: 詩的つぶやき

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06

一日の終わりに 


一日が足音を残して過ぎてゆく

一日が暗闇のなかに消えてゆく

一日は遠い日のようで

一日はすでに目の前にある


木々の手のなかに

風に残された時が光っている

方位に逆らって

星が生まれてゆく


あなたの視線に怯えている

あなたが居る

あなたが影の主体となって

私を見つめている


私の存在は答えようのないテスト

どうしようもない臆病な魂

いましがた吹いた風の

捉えようもない幻


生活する手や足が日々痩せてゆく

ふと向き合った目は

短い日の日差しに裂けて乾いてゆく蛹のように

硬まって死んだ


フィルムが回るいまも休むことなく

白い壁の部屋の白い卓のうえ

また日が差してきた

瞳が瞳を映して


硬まって死んだ日の写真を撮る

足音は方位を消して時間も消して

許されぬ海の境界を越えてゆく

内海の火が激しく燃える


最後はいつも歩いている

いまもいつまでも歩いているだろう

並んで咲いた花の間に

夕暮れ時の風が吹く



Posted on 2014/06/03 Tue. 00:08 [edit]

category: 詩的つぶやき

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03

遥かなる沖 


遥かなる沖

白い雲の裾野

憧れの写真にはなぜか死の囁きがある

死にきれなかった声が死を求めて

人を招きよせる恐ろしさがある

浮んでゆく果てしもなく雲を越えて永遠の夜の世界へと

終わらない闇と死んでゆく星々の声

いまその声を聞く

いつまでも立ちすくむ路地

明けない夜の間に立つ永遠の影


波が残した波紋を数えている目

いつしか浅瀬の草原を歩いている

在りし日の冷徹な目が哂っている

「もう帰ろう」と囁く声が

遥かな沖に魅せられて

立ちすくむ取り残された岩場の狭い場所に


電気スタンドの灯りが歩き出す

夜道は畑を貫いて

明日を貫いて

わたしはいま 歩かざるをえない

遥かなる沖へと



Posted on 2014/06/01 Sun. 23:59 [edit]

category: 詩的つぶやき

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01