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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

5月のブルース 


冷たい人がいる 優しい人がいる

同じ笑顔なら どちらが日に映えるだろうか

美しく華やかに見えるだろうか

そしてわたしの皮肉な笑みが夕焼けに染まって

幸いにも溶けて落ちてゆく

悲しむなかれ怒るなかれひとはみな

最期は下水溝に流れてゆく

雨が降る

ガレージの屋根を伝う蔦が伸びる

見つめている罪 怖ろしい過去のような現在

震えている肩 あなたの笑顔の後ろに

電柱の影が差す---

泣いているわたし

談笑する遠いラインの向こうであなたは

優しい笑顔で冷たい風を嗤っている

思い出す

記憶の底ではみな同じ世界を見ている

あなたの頬に差す日が

いつか涙に変わるだろう

嘘が現実となって

現実がまたあの日のように海岸線を走ってゆく

知っているだろう知っているはず

振り向いて見よ!

逆行線が残した影を



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Posted on 2014/05/28 Wed. 23:36 [edit]

category: 詩的つぶやき

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河原にて 


動詞が形容詞に変わって 

夜道の風に晒されて干乾びて

夢の獣道を進んでゆく

白昼の鋭い光 天井を射す

大いなる夕暮れ

梢の影に彩られた河原の道

歩いてゆくそれぞれの意志と意図を背負って

木々の間に紡がれる告白の紋様

描きたまえ見える世界を

大河はいま目の前にある

死はそこに言葉の足跡の上で立ちすくむ

美しい水面の光

ああ 遥かな水の中に沈んでいった声

あなたの視線の奥にいまだ沈み切れずにいるわたしの声

河は罪を流してゆく

冒された胸の谷間

サンドイッチを掴む手が

談笑の間に姿を隠す

河はいつまでも罪を流してゆく

やがて夜になる



Posted on 2014/05/24 Sat. 00:59 [edit]

category: 詩的つぶやき

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雪を待つ雪のように  

   
Amis, La neige attend la neige

友らよ、雪が雪を待っている  
                --- ルネ・シャール


見えている姿は木陰のなかに消えてゆく

その後日が差してくるいつものように

和やかな日が始まってゆく

そしてまた見えてくる 近づいてくる

音も光もないまぜにして

喉の奥に生まれる悲鳴のような欲望

知らないことが幸福のようで

でもあの光が問いかける

雪を待つ雪のように

影が交差点の隅でわたしを待っている

友よ

ありきたりの詩人の言葉のように呼びかけようか

夏がまた来る

白い砂が手をひろげて

焼かれる前に干乾びる

わたしが影を待っている日



Posted on 2014/05/19 Mon. 22:59 [edit]

category: 詩的つぶやき

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いつかは死んでゆく身の物語 


進みたまえ

歩きたまえ

これはあなたのために歌う

立ち止まる交差点の帰ってゆく影 行き先を知らず彷徨ってゆく影

立ち止まるために歩いてゆく

春の川の岸辺に立つ

泣いているのか 笑っているのか

幾つもの声が空に響く 鳥の羽音が海を渡ってゆく


進みたまえ

歩きたまえ

いつかは死んでゆく身の物語として

いまはあなたのために歌う

夜道はいつまでも暗く

いつまでも上ってゆく 

午後の日の遥かな尾根のむこうへ


進みたまえ

歩きたまえ

くり返す哀れな魂でも奇跡のように

聞こえてくる言葉がある

甦る優しさがある

生きている

涙がある



Posted on 2014/05/08 Thu. 23:50 [edit]

category: 詩的つぶやき

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