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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

まだ起きていますか  


まだ起きていますか

指が囁いている

どうしても聞きたくなる

誰に向かってかは知らずに

問いかける 返事はない

声は寂れた部屋のコンクリートの壁の

荒い目の襞に消えてゆく

明け方の空のイメージ

点けっぱなしのテレビ

階段の下から吹き上げてくる風

どうして囁かずにいられようか

星空の下の外灯の近く 何丁目かは知らずに

未だ起きている目が問いかける声

まだ起きていますか

未明の空に浮かんだ雲のイメージ

七色の光を放つ飛行機が横切る空

歌っていますか

泣いていますか

あなたにとって知らない過去は

札のない病室に閉じ込めてしまって

それでも窓のしたに咲いている向日葵

美しい黄色の花弁

わたしと同じ世界にあなたが生きている

いま



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Posted on 2014/03/23 Sun. 23:32 [edit]

category: 詩的つぶやき

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磨りガラス 


午前零時の台所に立って

磨りガラスの襞に残る夕日を眺めている

記憶は悲しいものばかり

未来は木の上で風に揺られている

もう眠っているだろうか あなたは

言葉を交わせなかったのは

時間か距離か それともあの日の記憶か

鮮やかな花が道端に咲いている

道はどこまでも続いているかのよう

しかし暮れてゆく日が時に道を失くしてしまう

寂しい一日の終わりは雨の予感に似ている

空が残していった光を抱きしめて眠っている記憶

ふと夜中に目を覚まして

台所に立つ

窓が光っている

夕日が残していった火は 

燃えて光り落ちてゆく

線香花火の火玉のように

ただ消えてゆく

誇らしげに笑って



Posted on 2014/03/22 Sat. 00:09 [edit]

category: 詩的つぶやき

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22

現在の影 


離れていた心がまた戻ってくる

開き直ったような爽快な笑顔

わたしはいま現在に居るつもりで

宇宙を旅している

懐かしい部屋の障子に日が差して

足音が聞こえてくる

それは望んでいなくとも近づいてくる

知っているはずの知らない過去

イメージする明日

畳の目のひとつひとつが金色に輝いて

眩しくなって何も見えなくなる

それは幸せを暗示する儚い像

笑みの唇の端から

落ちる七色の雫

「あなたは誰のために戦っているの」

蜜柑山の木に日が差して

陰は見下ろす海岸の船へと伸びてゆく

バックミラーに映る

人気のない真昼の作業場

さようなら今日の夢 昨日の面影 明日の・・・台所

磨りガラスの襞に夕日が残っている

消えてゆく

生まれてゆく

ならばわたしは何処に居るのか

今しがた死んだ細胞の声を聞き逃した

海に浮んでいる昨日 いや

わたしが今浮かんでいる

心は過ぎた夏の旅路を歩いている

されどわたしは

生きていると

電気スタンドの灯が

記録している



Posted on 2014/03/20 Thu. 00:27 [edit]

category: 詩的つぶやき

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20

手風琴 


花が咲いて

枯れた草が沈んでゆく

ワルツのように回って

この夜も回って

たどり着く昨日

あなたが苦悶している机の前

スタンドライトの陰に蹲る 鉛筆の影


明日から日が差してくる

明日には美しい花が またワルツのように

光合成の葉の裏に 寂しい笑顔の歌を

舞っている

止まるな永遠に 吹き続けろ風

死ぬまで鳴り続けろ手風琴


いつまでも鳴り続けて

いつまでもいつまでも

くだらない くだらない闇を照らせよ

手風琴

夜を越えてたどり着く

山の向こうのあなたへ


菜の花畑に

ふたつの影が揺れて

影はいつしか川の汀に立って

やがて流れてゆく


いつまでも鳴り続けて

いつまでもいつまでも

こんなわたしと こんなわたしが愛するあなたを

守りたまえ 声として音として

それを追いかける手と指と

消えてゆくイメージと

白い鍵盤に映る陰


手風琴




Posted on 2014/03/14 Fri. 23:41 [edit]

category: 詩的つぶやき

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14

好きだから 


好きだから 笑顔を見たくなる

好きだから 笑顔が胸に重たくなる

消化しきれない光の濃度 いまの私には

向日葵が咲く夏の匂い 強い日差しの画

好きだから 不幸に隠れたくなる

影に沈む目の魂

雨音が部屋に響いて 庇のしたに揺れる蜘蛛の死骸

なぜに愛情は 愛情のまま伝わってくれないのか

好きだから 苦しくなる

好きだから 時に恨んだりする

夕焼けに染まる入江の 鮮やかな赤い血の追憶

好きだけど云えない 

なぜだろう 伝えられない声は

なぜだろう なにを怖れて人は

なにを守っているのだろう

叫んでいる犯罪者の声

涙が映しているフラッシュ

歩いている細い暗い道

たった一人で

生まれる前から

死んだ後も

今も



Posted on 2014/03/08 Sat. 00:16 [edit]

category: 詩的つぶやき

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08

あなたの今を知りたい 


あなたが好きな歌を聴きたい

あなたが好きなイメージを見たい

あなたの朝に日が差して 足跡が縁取られる

眼差しは草原を越えて 尾根に向かって飛んでゆく

あなたは世界のなかにいて

世界とは無縁の星のなかに浮んでいる

時間と距離が列車となって

海辺に沿うレールの上を走ってゆく

消える 浮かぶ 消える 浮かぶ

滞り また 破壊されてゆく

そして闇のなかに道が微かに続いているような幻想に

群れ叫び祈る人たち

こんな風に肥大してゆくイメージ

されど 

あなたの今を知りたい

微笑んだ日の口元

髪に隠れた目の色

ふと 道路の真中に立つわたし -----

目をつむってひと時

生きている気がした



Posted on 2014/03/03 Mon. 23:13 [edit]

category: 詩的つぶやき

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