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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

 


動きだす指

冷たい水の流れに沿って

漂ってゆく あの思い出の日差しへ

探して 迷って またたどり着く

あの夕陽

確かめる指

日々の輪郭を擦って

ひとの像を作って

抱きしめる

素知らぬふりをした彼女の横顔にキスした

あの思い出の日差しのした

指が記憶している

波の上 沈まない光 島並を目指して進んでゆく

風のなかに

イメイジが声となって稜線を上ってゆく

閉じ込められた瓶のなか

夕暮れの日の欠片が回っている

あの日わたしの指が掴み損ねた いや

指が拒んだもの

いまでも虚しい朝の部屋に

あの指が動いている

冷たい鉄のうえを滑る雨の滴

消えてしまった指が

音だけを伝えてくる



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Posted on 2014/02/24 Mon. 00:02 [edit]

category: 詩的つぶやき

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24

現在 


現在 死んだ星のひかり

闇を穿つ高速の目

瞬時に消える砂の足跡

されど記憶する目

現在 絞り出す涙の肖像

固まって落ちる絵具

鏡のなかに 朝の日差しのなかに

見つめ返す目に映る

剥き出しの細胞の 写真

フィルムに逃げ込んだ

悲鳴

現在

誰もいない部屋の0時

手を伸ばす果実の皮のしたに隠れている声

--- すべてが晒されてなお留まることを望む

現在

ありえない日の幻

病的な針の音

ああ

風に曳かれて過ぎてゆくもの

ああ

凍える穴のなかで待っている

得体の知れないひかり

生まれる現在 滅び行く現在

明日も窓のしたで日差しを待っている 肉体 

死を怖れつつ

腐敗する草を見つめている



Posted on 2014/02/22 Sat. 23:38 [edit]

category: 詩的つぶやき

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22

冷たい風が吹いている 


皮膚と皮膚の間

冷たい風が吹いている

あなたが美しいという稜線に

手を伸ばす

冷たい風が吹いている

山の傾斜地の畑に 人が動いている

許されない男の傍でも現在は進んでゆく

閉め切った窓の隙間から

冷たい風が吹き込んでくる

あなたは笑顔のうちに 何かを隠している

ぼくは問わない 問うことを禁じられた男の魂に順じて

果たして冷たい風がわたしの心に吹く

荒野に立っている

失うものはない

岩のように硬く

風のように空虚な時間が

冷たい身体のなかで

眠っている



Posted on 2014/02/10 Mon. 00:27 [edit]

category: 詩的つぶやき

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10

されど肉体である 


聞こえている時計の針の音

そう僕はいまのこの現在を記す

明日のために

生きてゆくために

見る 聞く 触る

世界と調和する 世界と和解する 臆病な魂

震える手足 怖ろしい日の前ぶれ

でもそんな日に限って 美しい夕暮れ

時計に仕掛けられたバネが伸ばされる

すべての秩序が崩れて

落ちてゆく 

灰となって

降る真昼の夢のように

ときに雪となって

見える

その像は

されど肉体である



Posted on 2014/02/09 Sun. 00:35 [edit]

category: 詩的つぶやき

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09

エーゲの海の日 


冬の食卓のうえ

ささくれだった指先が

せわしく動いている

並べている皿 平面に整然と 

太陽の方に

潮の香りがクロスを揺らして

でも誰も見ていない

誰も見ていない

あなたの・・・


瞼の見えない隅に

悲しみが火を灯して

でもそれは見えない

エーゲの海の日の反射に消されて

見えない

見えない 

見えない

沈んでゆく



永遠のように

思い出は「いま」

を造りだす



Posted on 2014/02/01 Sat. 23:29 [edit]

category: 詩的つぶやき

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