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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

赤い花弁 


赤い花弁が真昼の空に映えて 風にゆれている

心を離れてなお心に留まりつづける色

陰が沈んでゆく明るい日差しの道に

消えてゆくもの いつまでも消えない残像

人が人であるならば 人が人である限り

留まりつづける色のなかにわたしはいる

怖ろしい日の夕暮れ

上ずった目の視線

影が見つめている 遠い砂浜の向こうから 足は繋がったまま

逃れようとして逃れられないものは

憎しみでもなく不安でもなく

追憶の傷跡に残る痛みの共鳴なのか

あの階段を上って空へと消えていった

昨日の記憶

在りし日の

人間の声




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Posted on 2013/10/12 Sat. 22:40 [edit]

category: 詩的つぶやき

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曼珠沙華 


脇腹の骨の隙間に疼いている火

つめたいマグマが河原の土手に噴いている

つめたい血が鮮やかに

さめた目で風を眺めている

諦めた指と柔和な背骨

乾いてゆく草々

腐敗する艶やかな唇

落ちていった母の声

発狂した夏の夜の記憶

色は熱を垂れ流して

色は人知れず時間のなかに沈んでゆく

無数の針が地軸のネジに巻かれて土に沈んでゆく

遅れてきた声が

山肌を上ってゆく

ため息の主が

列車の窓から眺めている

やがてトンネルへと消えてゆく

光の視覚と死角の間に



Posted on 2013/10/01 Tue. 00:58 [edit]

category: 詩的つぶやき

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