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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

霞みがかる夜空 


霞みがかる夜空に突き出した電柱の尖

重く覆い被さってくる微細な色

降りてくるゆっくりと降りてくる

掴みきれない電波

忌まわしい笑顔のイメージと声

やがて夢とともに開ける褥の深い穴のなかに落ちてゆく

白い肉体 死んだ筈の眼球

降りてゆくゆっくりと降りてゆく

時間のなかの時間 肉体のなかの肉体

死のなかの死

生きている筈の夜

触れる間に遠のいてゆく壁

蛹に覆われている骸を

見つめている時間



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Posted on 2013/05/30 Thu. 00:08 [edit]

category: 詩的つぶやき

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夜風 


動詞でも形容詞でもなく

表現したいもの

未来でも過去でもなく

叫びたいもの

換気扇にこびりついた油の滲み

生きていると・・・

ドアが鳴っている

夜風に揺られて

叩いている自分ではない

自分の手が叩くドア

主語も述語もなく生きている部屋

さかまく波の音を聞く

スタンドライト

誰もいない台所の食事

陶器が鳴って吐き出される

切れ切れのパスタ

生きているのに誰もいない

誰もいない部屋の

椅子のない机



Posted on 2013/05/27 Mon. 23:28 [edit]

category: 詩的つぶやき

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27

象徴 


バタイユにとっては眼球

わたしにとってそれは日差しであったり

不穏な目線 せわしく動く手足だったりする

木々のゆらぎはつい今しがたのこと

凭れかかるもののない部屋で

つい今しがた覚えた光や音のなかに居て

過去から甦ってくる忌まわしい記憶が形造る

美しいモニュメントを見つめている

生きている午後

白線の内側を流れてゆく時間に進んでいる肉体

いつしか立ちすくんでいるあの日の午後

乾いてゆく影



Posted on 2013/05/26 Sun. 14:01 [edit]

category: 詩的つぶやき

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26

車輪の向こう 


止まっている車輪の向こうに風が吹いている

雨が降りはじめる 音だけが聞こえている

車輪の向こうに 回りはじめる初夏の庭

キャンバスに閉じ込められた時間を見つめている束の間に

殺し合った記憶

甦る幼い日に見た血の色

午後の日差しのなかに走ってゆく足音が聞こえる

止まっている車輪の向こうに

穿たれてゆく記憶の道

あなたは覚えているか あの月の光

断崖に打ち寄せる波

音のないイメージ 

回りはじめる 葉叢の陰で

風のない午後

音のない光



Posted on 2013/05/22 Wed. 22:58 [edit]

category: 詩的つぶやき

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22

黄色い木々の葉 


黄色い木々の葉が思い出のなかにある

鮮烈な色が慰めのように煌めいている

遠い日の車中から眺めた景色

わたしはいま雨が降る午後の部屋に居る

冷たい雨をやりすごして

薄暗い部屋の窓から

遠い日が映したイメージを眺めている

動かない部屋の窓から

音もなく流れて 思い出のなかに落ちてゆく景色を見ている

雨音を聞きながら



Posted on 2013/05/10 Fri. 12:51 [edit]

category: 詩的つぶやき

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日差しの道 


朝の日差しは道標のように家々の間を照らしていた

生活の瑣事が荷車を曳いてゆくのを

裸のわたしが縁側に座ってながめていた


風のない部屋のなかで

人は留まることを知る

されど夏の日の旅情が

あの岬へと駆りたてる


心を残したまま

眼差しは歩いてゆく

見えない丘の向こう

光の声に導かれて



Posted on 2013/05/03 Fri. 00:12 [edit]

category: 詩的つぶやき

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