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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

襟裳の宿 

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襟裳の宿

へとへとに疲れてたどり着いた宿

宿仲間は3人 学校の先生と就職間近の青年とおかみさん

夜はジンギスカンを食いながらビールを飲んだ

おかみさんは途中で疲れて寝てしまった

かつては同時期に100人もの旅人が集まった宿

それが この日はわたしを含めてたったの4人

繁栄の面影が所狭しと飾られた休憩場の 廊下の 壁が悲しかった


「でもおかみさん頑張れ!あなたの笑顔があれば 何処でだって またいい宿ができる」


こころの中でわたしはそう叫んでいた

出発の日は赤い旗を振って 元気な声で見送ってくれた 感動した


わたしは来夏必ずまた北海道にゆく 必ず襟裳にゆく おかみさんの宿にいく

おかみさんの宿が失くなってたら テントを張る


そのために夏までは 頑張って仕事をする



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Posted on 2012/11/25 Sun. 18:21 [edit]

category: 旅の記録

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25

オロロンライン 

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利尻富士を見ながら走った

オロロンライン

北海道の北日本海側

ただただ平坦な道が延々とつづく道


ちょうどお盆時期だった

利尻富士を望む海辺の路肩で お祈りをする尼と後ろで手を合わせる人


自転車の青年に追い越された

挨拶したが ちょっとそっけなかった 

少しして その青年が止まって写真を撮っている最中に わたしが追い越した

しばらくして わたしが止まって写真を撮っている最中に 青年が追い越した


それからは 遠くにかすかに見えるその青年の姿を追いながら走った

どこまで走ってもたどり着けそうもない はるかな道を


町に入った コンビニへに入った すると その青年が建物の脇で弁当を食っていた

わたしも買った弁当を食おうと その青年の脇に座った


少しためらったが 話しかけてみた 

自転車に乗っている時のそっけない雰囲気は嘘のように 素直でどこか臆病そうで でも礼儀正しくて 気持ちのよい青年だった


--- わたしは一時の感情で判断して 彼を’愛想のない’つまんない奴だと決めつけてしまっていた

四十になっても わたしは相変わらず子供のまま成熟しない奴だなあと

駄目なわたしに改めて気づかせてくれた

母親のような

オロロンライン



Posted on 2012/11/22 Thu. 22:50 [edit]

category: 旅の記録

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22

阿蘇の思いで 

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昨年の夏 自転車旅の途中で 阿蘇山に登った

風を全身に浴びながら すこしずつ すこしずつ上ってゆく

汗でむせた体を 涼しい風が洗ってくれる


はるかな空 はるかな草原 草の匂い 

パノラマに広がる雄大な景色


そして 牛の匂い


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草原で つかの間の安逸にひたる牛たち 

でも やがて彼らが 「牛肉」 になる日がやってくる

わたしや みなの食卓を贅沢に飾る食材のひとつになる


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皮膚に直に塗られた「番号」が哀しかった


きみはもうすぐ殺されて肉塊となる それは人間社会の死刑宣告よりも確かな真実だ

きみは肉塊となるために この美しい大地に解き放たれて その運命を知ってか知らずか・・・

でも きみが無邪気に笑っているようには見えなかった きみは確かに予感していた


人間の飽食のために 弱きものとして生まれてきたがゆえに 肉塊となることを確信しながら 潔く生きているきみの姿は 

あの青い空よりも はるかな草原よりも 山のうえの雲よりも 

美しい


そのけなげな姿を いま かつての写真を見て想う

旅の途中では感じなかった やましい想いを

いま感じている




風に運ばれて こころの畑に落ちて芽をだす種子は 忘れられた記憶を呼びおこす

それはときに 犯してしまった罪のイメージであったりする




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Posted on 2012/11/18 Sun. 21:24 [edit]

category: 旅の記録

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18

バス亭 

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ときにバス停の待合小屋なかで疲れをいやした

愛媛を発って小樽にたどり着くころには無数のヘルペスができていた

苫小牧から襟裳岬へとむかう道中は自転車をこぎながら居眠りしそうになった

あたまがくらくらした


道路や原っぱで寝るわけにはいかない なぜならば’行き倒れ’と間違えられて通報されてしまうからだ

そんなときにはバス亭の待合小屋が最適の休息場所だった 

中はかなり汚い 蚊もおおい だれかが座った形跡はない

やがてバスが来るような気もしない まわりは原っぱ ひと気はまるでない


それでも長椅子に身を横たえて眠った すぐに眠れた でも浅い眠りなので 夢をみては起き時間を確認して

また眠っては夢をみて起き 日が暮れるまえに宿に着きたかったから時間を気にしながら

それでも眠らずにはいられなかった


めったに来ないバスを待つバス亭の 待合小屋で眠るひとりの男

彼は遠い南国の地からやってきた 細くてたよりない自転車にちょっとばかしの荷物を積んで

白樺の夢をみるためにきて 

いまは 

蜘蛛の巣と埃まみれの天井のしたで荒海の夢をみている



 

Posted on 2012/11/10 Sat. 19:36 [edit]

category: 旅の記録

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10

客車に泊まった 

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客車に泊まった

客車といっても動かない列車の客車

北海道沙流郡平取町振内(さるぐんびらとりちょうふれない)にある

ライダーハウス 町営 一泊600円

スイッチを押せば車内の扇風機がすべて回りはじめる

扇風機には「日本国有鉄道」と書いてある

かなり古い列車なんだ でも汚いかんじはない においもノスタルジックで好きだ

シャワーもある コイン式 もちろん便所も

ちかくにセイコーマートがあったから そこで酒を買って弁当を食いながら飲んだ

その日の宿泊者はわたしひとり だれも来そうな予感がしない

明るいうちはよいが 夜はさすがにさびしいだろうから 精一杯飲んで酔っぱらって寝よう

と思ったら 案のじょう バタンと寝てしまった

しかし悪いことに

真夜中に目がさめてしまった 扇風機も回りっぱなし

くらい車内の天井で 6台もの扇風機がおどり回るさまはちょっと異様でこわかった

それでも寝るしかなかった

朝がきた まちにまった日差しが車内をてらした

わたしは次の目的地へと出発した

鉄道ファンならば羨ましいとおもう一晩だったろう

でもわたしにとっては 長かった旅の一コマだ

でもノスタルジックなにおいは

いまでもわたしの鼻にこびりついている


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Posted on 2012/11/07 Wed. 20:29 [edit]

category: 旅の記録

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