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わたしの感情の歴史

心のページに刻まれた想いを綴ってゆきます

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あなたへ 



書こうとしたが

書けなかった


ただあなたの声が聞こえたきがして

書きたくなった


でも書けなかった


どうしようもない風がふく


その風にふかれてあなたは海を見つめている


わたしはいうと


海とも山ともしれない比喩の狭間にいる


それがメタファーならば


あなたは振り向いてくれるだろうか


暗闇に入る


水のおとがきこえる


いまはただ


その海があなたと繋がっていることを信じる





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Posted on 2018/02/07 Wed. 22:04 [edit]

category: 詩的つぶやき

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07

朝の自転車道にて 



たんぽぽが穂になって道端にあふれている

瀟洒な家のガレージに休んでいる車

朝日に薄く照らされた並木


旅は終わったのではなくて ただ休んでいるだけ

休んでいる間に労働をする


にわかに騒ぎ始める路上の風

ゆれるたんぽぽの穂


えぐられたアスファルトの跡

にわかに開きはじめるドア


労働も終わったのではなくて

ただ休んでいるだけ

なのか


たんぽぽが穂になる前の

黄色い花弁にあふれた平原を思いだす


誰もいない公園のベンチにも

日が差しはじめた



DSC_2154-9a71c.jpg



Posted on 2017/05/26 Fri. 19:06 [edit]

category: 詩的つぶやき

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26

帯広駅前の交差点にて 



赤信号が照らす彼の灰色の臓器

音もなく伸びてゆく「停止線」

ビルの死角に吸いこまれる風と車の痕跡

交差点に立つ「制御盤」


彼はなにを迷っているのか

この凍えるような街角の

生きる気配もないビルの蔭で

音もない雪と

かたちのない白線と

間違った世にまたがる高架橋に囲まれて

彼が見てきたものすべては

影をなくして草原の雪のしたに佇む


ビルのガラス窓のむこうに

知らぬだれかが座っている



DSC_1570.jpg



Posted on 2017/02/02 Thu. 18:00 [edit]

category: 詩的つぶやき

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02

冬を待つ雪 



うつむいた視線の雪

まだ冬は下りてきていない


それからぼくは日高の峰へと歩いてゆく

雪の草原が白樺の木のしたで空を映している

雨は根雪のしたに降りつづける


夏の日の高原から風が下りてくる

死んだはずの男はまだ生きている

夏服を着たままで


それからぼくは雪煙舞う農道を走っている

生活が雪を追いかけている


突然に生まれたぼくは

いま日差しが明るい部屋に佇んでいる


そして冬を待っている

窓の外には春までとけない雪が道を覆っている


気が付けばまた歩いていた

うつむいた視線に

まだ冬は下りてこない



Posted on 2017/01/31 Tue. 18:12 [edit]

category: 詩的つぶやき

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31

ペダル 



回転する

灰色の空があかるくなるまで

昨日のかなしみの地平がみえるまで


流転の星のなか

くり返す音の雪原を

回転しながらすすむ


地中深くしずんだ火にむかって

あるいは

軒下の蜘蛛の巣にかくされた宇宙にむかって


波打つ風をぬけて

骨の関節をくぐって


峠と空の境界にたどり着くまで

顔がキャンバスに移されるまで


闇の扉のまえで

回転の夢を旅する


錆色の廊下で




Posted on 2017/01/24 Tue. 17:32 [edit]

category: 詩的つぶやき

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24

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